強い不安、漠然とした不安…「不安」の原因は?不安を解消するにはどうしたらいい?

不安解消

悩みや心配事がある時、人は誰でも不安になってしまうものです。ところが特定の悩みや心配事も無いのに不安感に襲われる、常に何か不安に感じている、と悩む人も多くいます。そして「自分はどうしてこうなんだ」と自己否定にも苦しんでしまっています。この「不安」はどこから来るものなのでしょうか。解消するにはどうしたらいいのでしょうか。この記事で詳しく解説していきます。

「不安」の種類

「不安」にも種類があります。「不安になってしまう自分は弱いんだ」と必要以上に自分を責めたり、「不安なんて気のせいだ」なんて目をそらしたりせず、自分の抱える不安がどの種類の不安なのかまずは見つめてみましょう。

問題の無い「不安」

たとえば大勢の人の前で話さなければならない、大切な試験や仕事が迫っている、などという時には不安を感じるのは当たり前だと言えます。また、特定の悩みや心配事がある時も不安になってしまうものです。

このように不安の原因が明らかな場合は、誰もが不安になってしまって当たり前です。仕事や試験、人前で話す機会などが終われば不安はなくなりますし、特定の悩みや心配事も解消されれば不安も解消されるでしょう。

このような不安は誰しもが感じるもので、問題はありません。

対処した方がいい「不安」

一方で対処した方がよい「不安」もあります。

たとえば「朝起きると漠然とした不安に襲われてしまう」「常に漠然とした不安がある」といった、特定の原因が無い場合です。「急に強い不安感に襲われることがある」「まだ起きてもいない未来の事や何かわからないものに不安になって頭から離れない」というケースもこれにあたります。

このようなケースの場合、不安感が過ぎ去れば本人も気のせいかもしれないと思いがちですし、周囲に相談しても「考えすぎだ」「疲れているんだろう」「マイナス思考だから駄目なんだ」などという反応が返ってくることが多いものです。

ただし一度去った不安がまた襲ってきた場合、「やっぱり自分はダメなんだ」「皆は平気なのに自分だけ」などと自分を責めてしまうなど、さらにつらい思いを抱える結果になってしまいます。そのような場合には、自分一人で悩んでいないで、対処する必要があります。

漠然とした不安の原因とは?

不安に対する明確な原因が無い場合、対処しようにも原因が分からなければどうしようもないと思ってしまうものです。それでも、実は漠然とした不安にも原因があるのです。

漠然とした不安の原因は、生まれてから幼少期・思春期を経て現在に至るまでの人生のどこかに隠されています。今日に至るまでの過程で何らかの原因があり、不安を強くすることで自己防衛しようとする「認知の歪み」を作り上げてしまったのです。

何らかの原因とは、たとえば「自分のネガティブなありのままの感情を素直に出せる環境になかった」「親からありのままを愛されず、条件付きの愛情だった」「対人関係で受けた心の傷がまだ癒えていない」などが考えられます。人によってさまざまな原因があり、自分自身も忘れてしまっているようなことや意識してこなかったことの場合が多いものです。

問題なのは、「不安に思うことで自分を守る」という思考回路です。不安になるなんて嫌だ!つらい!と思っていても、実は不安に思うことで自己防衛しているので、なかなか断ち切ることが難しいのです。一つ不安が解消されてもまた別の不安を探しているような、常にあれこれ心配している人がいます。これはまさに「自己防衛」の心理が働いているのです。

不安への対処方法は?

強い不安によって自己防衛してしまうのは「認知の歪み」です。その元となっている原因は本人が自覚することは難しい深層心理に潜んでいるため、本人もどうしようもできないまま不安を強めてしまいがちです。どのように対処したらいいのでしょうか。

カウンセリングを利用する

「ただ不安になるだけで病気じゃないから」「自分には相談できる相手がいるから」など、カウンセリングに行くのに抵抗がある人も多いのではないでしょうか。カウンセリングは医療行為ではないので、薬を飲んだり治療を受けたりしたからすぐよくなるというものではありません。それでも人の心理について熟知したカウンセラーと話をする中で、自分でも気が付かなかった幼少期のトラウマやストレスの原因に気付いたり、「認知の歪み」や「考え方のクセ」を手放す新たな思考回路作りができたりするのです。

瞑想やセッションなどで、自分自身ではたどりつけない潜在意識に働きかける方法も、カウンセリングでは使われます。

セルフケアで自分を見つめる、自分を癒やす

カウンセリングで自分の思い込みや思考のパターンに気付いても、人間の脳や心は変化を嫌うために一度のカウンセリングで全て解決するというものではありません。カウンセリングに加えて、セルフケアで自分自身を見つめることで本来の自分を取り戻していけるのです。

たとえば不安がやって来た時に「これは過去に受けたあのトラウマのせいなんだ」と自覚することで、自分を客観的に見つめることができるようになります。不安を増幅させる回路ではなく、不安を打ち消す回路をカウンセリングで作りセルフケアで強化していくのです。

また、今まで当たり前に行っていた食生活や生活習慣のクセを見直し健康的な生活習慣を送ることもメンタルケアには有効です。「心」と「体」と「頭(思考)」のバランスが取れると、メンタルも安定していくのです。「呼吸法」で自律神経を整えるのもおすすめです。

まとめ

不安を抱えている状態は、大変つらいものです。周囲の理解が得られなかったり自分自身を責めたりすることで、さらに不安は増幅されてしまいます。

東京都町田市にある「八雲舎」では、その人のもつ思い込みや観念、思考のパターンを手放すお手伝いをするカウンセリングを行っています。カウンセラーである杉山八千代自身、トラウマに苦しみ「自己否定」と「他人軸」で見失っていた自分を取り戻した経験をもっています。介護職の経験もあり、介護についての不安についての相談も多くお受けしています。不安を安心に変える方法を一緒に探していきましょう。

「呼吸法・瞑想トレーナー」の資格も有しており、「セルフケア講座」も行っております。呼吸法と瞑想をベースに、自分を見つめ癒やしていくゆったりとした講座です。こちらもぜひお気軽にご参加ください。

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