人は誰しもさまざまなストレスの中生活しています。そこで大切になるのがセルフケアです。日々を健康に過ごすために、自分でできることは意外に多くあるのです。
この記事では、セルフケアの方法と、ストレスからくる心身の症状について紹介します。「自分には関係ない」と思う方にも、ストレスはあるはずです。知識として持っておけば、自分や周りの不調にも気づくことができるでしょう。
セルフケアとは何か?
セルフケアとは、自分自身の心や体についてケアを行うことです。不思議なことに、心と身体は複雑に関係しており、一方が良くなればもう一方も良くなり、一方が悪くなればもう一方も悪くなるものです。日常生活を送る中で、ストレスを感じたり、生活習慣が乱れたりすると、心身に症状が出ることもあります。セルフケアを行うことで、心身ともに健康で過ごすことができるのです。
人によって適切なセルフケアは異なるため、自分を知ることが大切です。セルフケアは、自分自身を大切にすることにつながり、心身ともに健康で日々過ごすために必要なことなのです。
セルフケアと3つのR
心身の不調の多くは、ストレスが原因となります。ストレスには、外部から与えられる「外因性ストレス」と、不安や焦りなど、内面から生じる「内因性ストレス」があります。誰しも身を置く環境は異なりますが、さまざまなストレスのなかで日々生活しています。ストレスを溜めないためには、3つの基本があります。
Rest(休息、睡眠)
長時間の労働や家事は、身体的なストレスの原因となります。忙しい時でも、こまめに休息を取ることでストレスは軽減されます。飲み物を飲む、深呼吸する、少し歩いてみるなど、小さなことでもその効果はあります。
睡眠不足は体の不調だけでなく、心の不調も引き起こします。十分な睡眠を取り、規則正しい生活を心がけましょう。良質の睡眠を取るために、寝る前に音楽を聴いたり、軽い読書をしたりすることもおすすめです。寝る前のスマホの使用やアルコール・カフェインの摂取は、睡眠の質が下がる原因となるため避けましょう。
Recreation(趣味、娯楽、気晴らし)
休日などに自分の趣味や好きなことをして過ごすことで、ストレスを解消することができます。思い切り楽しむ時間を持つことで、日々の生活にメリハリが付き、気分転換にもなります。没頭できる趣味や自分が心から楽しいと思えることを普段から見つけておきましょう。
Relax(リラクゼーション)
ほっと心を落ち着けることのできる時間を取ることで、身体の緊張もほぐれます。ストレッチや深呼吸、瞑想などは、特別な道具を必要としないため、取り入れやすいでしょう。音楽、アロマセラピーなどを使うこともおすすめです。
その他のセルフケアの例
上の例のほかにも、セルフケアの方法はあります。セルフケアとして行っても、それが負担になるようならかえって逆効果です。大切なことは、自分が落ち着けるセルフケアを見つけることです。自分なりのセルフケアを見つけておくことができれば、ストレスとうまく付き合いながら過ごすことができます。
周りに相談
自分で抱え込んでしまう前に、周りの信頼できる人に相談してみましょう。話を聴いてもらうだけでも、自分の気持ちが整理できたり、自分の気持ちに気づいたりすることができるものです。あなたが信頼している人は、きっとあなたの力になりたいと思ってくれるはずです。周りに相談できる人がいない場合は、専門家に相談することも一つの方法です。
笑う
意外に思うかもしれませんが、ただ笑ってみることもセルフケアの方法の一つです。「アルファ波」という脳波が出てリラックスする効果があり、脳に流れる血流が活発になります。また、大きな声で笑うと大きな呼吸が起こり、体内に酸素が多く取り込まれます。その結果、血流や新陳代謝も活発になるのです。
心身の不調からくる症状
心身の不調は、軽い症状から出るものです。セルフケアについての知識がなければ、気づくことができない可能性もあります。そのため、「自分には関係ない」と思うことは禁物です。ここでは、具体的な症状の例を紹介します。
身体面の不調
身体面の不調は、以下のようなものがあります。
- 肩こり
- 頭痛、腹痛
- 体のだるさ
- 睡眠不足、過眠
- 食欲不振、過食
精神面の不調
精神面の不調は以下のようなものが表れます。
- 無気力感
- イライラ
- 不安、焦り
- 落ち込みやすくなる
- 自分を責める
行動への影響
また、これらが行動にも影響をきたすこともあります。
- 遅刻
- ミスの増加
- 他人に対して攻撃的になる
- 今までできていたことができなくなる
- 今まで楽しかったことを楽しめなくなる
これらは、うつ病の初期症状でもあります。適切にセルフケアを行うことができずストレスが蓄積されて、これらの症状が悪化すると、うつ病を発症することもあるのです。症状が軽いうちに気づき、対処することが何より大切です。また、周囲に当てはまる人がいる場合は、適切に声をかけることが必要です。
まとめ
セルフケアを行うことで、心身ともに快適に過ごすことができます。日々忙しく過ごす方は、自分のことがおろそかになってしまうことが少なくありません。しかし、心や体が壊れてしまってからでは取り返しのつかない場合もあります。自分自身を大切にするセルフケアを、ぜひ生活の中に取り入れてみてください。
「八雲舎」は、お客様がご自分自身を大切に過ごせるようお手伝いいたします。日常でも取り入れやすい、呼吸法と瞑想をベースとしたセルフケアで、本来の自分自身の声に耳を傾けてみませんか。ぜひ一度、お気軽にご相談ください。